押出成形のしくみ
押出成形品とは
押出成形とは、プラスチック顆粒を押出機で加熱・溶融し、製品形状をもった金型から押出すことにより寸法精度を出す成形方法です。
長手方向のどこを切断しても同じ断面形状を有しているのが押出成形品の特徴です。
現在では、様々な機能が付与された原材料を使用して照明、建材、土木、農業、車輌、弱電部材等々多岐にわたる産業資材機器として広く活用されています。
押出成形工程
1原料投入
プラスチック顆粒を投入します。
2加熱
押出機で加熱・溶融した樹脂を、製品形状をもった金型から押し出します。
3冷却
金型から押し出されたものを水槽の水で冷却し、固化させます。
4引取
引取機で製品を引き取ります。
5切断
製品を一定の長さに切断します。
※ダイ:加熱用金型。ダイには製品断面形状の穴が彫ってあります。
※サイジング:冷却用金型。サイジングにも製品断面形状の穴が彫ってあります。
工場長 実石私が工場長に就任して早7年が経ちました。『部下は自分の在り方を映し出す鏡』だという先代の教えを思い出し、身が引き締まる思いがしている今日このごろです。
技術紹介
エンプラ成形
各種エンプラの押出成形が可能です。
- エンプラの成形実績
- PC(ポリカーボネート)
POM(ポリアセタール)
PA(ポリアミド)【6・66・12】
変性PPO(ポリフェニレンオキシド)
PET(ポリエチレンテレフタレート)
PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)※スーパーエンプラ
- 導入事例
- プライスカードホルダー
チェーンレール
照明カバー
バンパー
航空機部品等
複合成形
同素材の色違いや軟質+硬質の複合押出成形が可能です。
- 複合成形の実績
- 軟質PVC+硬質PVC
オレフィン系エラストマー+PP
高密度ポリエチレン+低密度ポリエチレン
スチレン系エラストマー+ABS
PC(クリア)+PC(光拡散剤入り乳白)
アクリル(クリア)+アクリル(ホワイト)
- 導入事例
- 敷居レール
取手
LED照明カバー
フィルム巻芯等
発泡成形
主に軽量を図り、コストを抑えることを目的とした手法です。
- 発泡成形の実績
- PS・・・4倍発泡
ABS・・・2倍発泡
PVC・・・1.5倍発泡
PP・PE・・・1.2倍発泡
- 導入事例
- キッチン補強材
断熱パネル枠材
目地材
額縁材等
大型製品の成形
縦幅170㎜×横幅400㎜までのサイズが成形可能です。
- 大型成形の実績
-
PVC
PE
PS
MS
ABS/AES
PMMAPP
PC
変性PPO
- 導入事例
- ABSコア
キッチン棚板
照明カバー
シャッター部材等
加飾材料の成形
木材や金属の質を樹脂で表現できます。
- 加飾成形の実績
- 木目調
メタリック調
パール調
石目調
- 導入事例
- テレビ台化粧カバー
車いす用スロープ
敷居レール
巾木
手摺り等
工場長 実石
「お客様にまごころをお届けする、感動のモノづくり」をテーマに、全員参加のもと日々努力を重ねております。製品を作りこむ過程では苦労することもありますが、完成の暁にお客様から頂戴する感謝やお褒めの言葉が、私たちにとって何よりの喜びで、明日への糧となります。今後もお客様に愛され、信頼される工場を目指し、全従業員の理解徹底と意識向上を図って参ります。
お問い合わせ
TEL : 054-627-1928
(平日9 時~17時)